+忘却のクレイドル考察+




●考察
・まず、島にて母親死亡、光が5日間一人ですごす。
 なんで5日間ずっとひとりのままだったのか。母親の死に対するショックか(声でなくなるほど)。
 エイトたちが夜眠っている間にさびしくて、カヅキたちを呼び起こす。
 ここだけ守れなかった(エイト)の言葉から、再度ヒカリは機能を停止させた?

・2044年に揺り篭島隠蔽 30年後つまり2074年の話
 カヅキたちが訓練生としてきたのは同じく2044年7月。
 成見の暴走事件は7~10月の間。カヅキに会ったのもこの期間中(先)。
・暴走事件により、すべてが2044年10月に眠らされる。
・30年間管理していたのは、ゼロ、ツゥ〜エイトである。(年を取っていない、ちなみにカヅキたちも)。
・ひかりがツゥを見てなんとも思っていなかった面から、母親は年を取っていたようである。(なんで?)
・上月がいつ死亡したのかは不明。だいぶと年だろうから寿命で死亡したのだろう。
 (2044年で成見16だと仮定すると+30で46歳で死亡、光が6歳なので40で出産または結婚)
 (ちっさい頃にあったというのだからその時は4〜7歳くらいだろう。カヅキは1〜3歳あたりかな。
 ということは、年齢差は最高6歳程度。ツゥの身なりをみてもかなり幼い感じ。16〜17程度だろう)
・揺り篭島以外の訓練施設以外は普通の徴兵制施設であり、実験施設であった揺り篭島だけが隠蔽された
・疑問が残るのが、新しい義務教育はいつから始まったのか、揺り篭島の実験施設の卒業生は何期までいたのか
 そして、隠蔽後の卒業生の処遇は?成見の様子から、普通にせいかつしてたようであるが、
 皆自粛していたのだろう。政府も無理に手を出せなかったこともあるだろう。
・成見が死んでしまった理由がよくわからないままだった。
・エイト以外のクローンは隠蔽前には外界に降りたことがないと推測される。
・ナンバー5の不可解な制裁行動は、どこかでサイの制裁を見て、感化された可能性あり。
 ミキヤ、キョーヤ、サイの危険分子を殺すことを行った。制裁の意味を理解していたのかは不明。
・30年であそこまで風化するものなのか?
・実験体の集大成がエイトたちクローン?

●結果
・成見は、カヅキたちに無意味さを知らずに安らかに眠ってほしかった、悲しんでほしくなかった。
 そのために、おしまいにしに来た。
・上月は、隠蔽が決まって閉鎖に当たり、クローンのエイトたちのことしか考えていなかった。エイトたちのために、
 自分(上月)のためにここから実験体を監視し出してはいけないとルールをつくり、生きる意味を与えた。
 カヅキたちは餌みたいなもん(意味のないもの)。
・作者が伝えたかったことは、どんな絶望の中でも誰かがいれば立ち直れる。がんばれってこと?
 泣いてくれるほど大切なひとのために、生きろってこと。
 命を軽く考えるな。

●感想
・ミキヤがいいやつ過ぎて泣けた。死んだときはまじでショック・・・
・なんだかんだ言ってヒカリはすごい。ほんとに6歳かよ。いろいろ考えすぎダヨ
・アフターが読みたい気もする。というかどうやって本土へ帰ったのだろう・・・
・カヅキとヒカリはワンセット。
・管理棟を爆破したあぷは、猫の域を超えたと思うw
・サイが最後まで好きになれなかった。なんでだろう・・・
・トウジの言葉がなかったら、カヅキはあそこまで強くなれたのか疑問。トウジ、やっぱすげー、かっけー
 あと、ミキヤも。カヅキは、周りの優秀人のおかげで成長できたんじゃないのかな。
・読み終わった時の空虚感が異常でした・・・
 カヅキが死んでしまってショック。ヒカリちゃんどうすんだヨ!
 サイの「ばかだなあ。だから、どこに帰るんだよ」
 ツゥの「私のは、どんなかたちかなぁ」は鳥肌ものでした。
・成見さんのナゾが気になるこの頃。暴走理由、死亡理由、結婚(40前後かな)遅い。
・なんで上月博士は、娘のクローンを作ったのか。一回目で自分のクローンに嫌悪を覚えたはずなのに
 身内はいいのか・・・・。まあ、ただ単に訓練生として優秀だったからかな。
・お風呂とかどうしてたんだろう・・・。


●名前
夏月 (カヅキ)
榎木 光 6歳(ヒカリ)
榎木 あぷ オス
上杉 冬二(トウジ)
優(ユウ)
石田 彩 15歳(サイ)
小河 遥 15(ハルカ)
香椎 志乃 15(シノ)
狂弥(キョーヤ)
真由武(マユム)
(薮)田 和一
平山 宗吾(そーご)


●考察資料(長いです)
2044 成見という女性が米国で大規模な暴力事件を起こした
    彼女はここの卒業生にあたり実験体としての監視期間を終えた直後だった
    事件の異常性と成見の並外れた身体能力及び回復力等から
    彼女には人為的な「特殊な処理」が施されているとの疑惑が生じ
    国際社会は近年この国で付加された「義務教育」の実態報告を強く迫った
    政府はあわててこの揺り篭島の施設を隠蔽した
2046 政府は問題を指摘された政策の一部を公式に認め いくつかの施設の公開    に踏み切った
2047 これを受けて速やかに強化人間三法「ダモクレス法」が制定
    人間を人間以上に「改造」し種としての人類の存続を脅かすすべての行為を
    ここに戒めることとなった
    この施設は、そもそも存在さえ許されてはいない
    だから島から出てはダメ

ミキヤ 30年もの間フタをして放置しても無事だったのは・・・
     誰かが俺らを生かしてた
     そいつの目的は・・・

ヒカリ 本当はお母さんに何かあったらわたしが、システムを止める
    はずだったの
    医療棟の奥の管理棟中枢メインコンピューター
    カードキーで
    ちゃんと教えてもらって、私がお母さんのいいつけ守って
    いう通りにすれば、誰も目を覚まさずにすんだのに
    なのに だから、ここでの悲しいことはぜんぶわたしが ごめんなさい
    さみしくて・・・

ゆう  じゃや、もしそれがなかったらあのカプセルの中で皆仲良く死んでたって言うの
     じゃあ僕たちが今ここにいるのは意味も目的もないほんとにただの偶然なんだ

・カヅキ ナンバー1は胎児の状態から作り培養液の中で一年間育てた上月初の成功例
     しかし、上月はこれを欠陥作とし発表は避けれれた(生まれたてのクローンは泣かない それを 知ってる)
     やっぱりこの場所をしっている気がする
     上月は自分のクローンであるカヅキを気持ち悪いとおもってしまって捨ててしまった系。


・エイト 博士がこれだけ長い間沈黙を守られるのはおかしい
     もはや僕の代弁では管理に限界がある
     博士のクローンである君なら博士の思惑をくみ取ることができるかもしれない



・サイ  博士の代わりに管理者を名乗っていたのならモニター越しにいくつも死を見て来たろうに
    博士の死だけは認められないなんて心酔というよりもはや病気だな
    上月ってのはよほど全知全能な神様だったんだな お前たちの幻想の中では
    そりゃそうか 神様が死んだらお前たちの「使命」だと思っていたものが全部意味のないものになるん
    だよな。博士のために維持していた施設、実験体、自分たちがてにしていたものも全て偽物になる
    命も力も希望も この島にあるものは全部偽物だ
    生き残った俺たちも作られたお前たちも生き物の真似をしているに過ぎない

    目が覚めてヒカリちゃんの話を聞いたとき、神様か誰かが俺たちに戦うチャンスをくれたんだと思った
    俺たちにも何かできる 帰るところを取り戻そうって でも違った
    調べてみれば俺たちの国はろくに反撃すらしていなかった
    失望したよ
    どうしていつもそうだんだ
    どうして抗わない
    どうして自らを護るために戦いさえ放棄する

    ヒカリちゃんのお母さんの両親 ここの研究員で上月の助手だった
    カードキーは揺り篭島を封印した時持ち出されて
    それを持ってヒカリちゃんは母親とこの島に来た。
    あの子はこの島を完全に殺さなきゃいけない

    上月はエイトたちの宿題(監視対象)として俺たちを生かして
    それをヒカリちゃん達は止めに来た
    思わないか?俺たちはなんて無意味なんだろうって

カヅキ サイは、全部知ってたのか 上月博士が死んでることや俺たちがどうして・・・
サイ  まさか 知らなかったから爆弾を仕掛けてまわったんだ
    でも こんなものは もう 取引にも使えない
    取引どころか戦う選択すらしなかった
    あの国の何処に俺たちの買える場所があるのか
    いや 盾をもとうともしなかった この島で準備されていたすべては
    使う機会のないまま こっそり封印された

成見  島で一番高い管理棟のメインコンピューターにアクセスして全部とめるの
    止め方を ちゃんと覚えるのよ ヒカリ
    私になにかあったら ひかり あなたが

サイ  確かに普通ならまだ希望が持てるかもしれない
    でも俺たちは違う 戦わずして負けた茶番のような戦争のために造られ捨てられた兵器なんだぞ
    そんな迷える子羊が救われるすべがこの世にあるのか?


    意味のない実験体
    意味のないクローン
    価値のない島
    価値のない国
    価値のない力
    価値のない意志
    それを全部認めたうえでなおも黙って生きていける奴って一体何者だ!

上月  お前はオリジナルを持たず それでいて私が作り出した中で最も人間らしくある特別な子供だ
    お前にどんな未来が待つか私にはそれを見届ける時間はない
    だからお前はお前自身で答えをみつけ何があっても生き延びるのだ
    お前のことを心から誇りに思っている 上月


ヒカリ←ツゥ なつかしいかんじ

カヅキ 懐かしい子守唄
成見  あなたのことパパの研究所でみたわ(私だいぶ小さかったけど)
    本当に大きくなったのね
    私より年下なんて嘘みたい
    あ、おきちゃった
    ごめんなさい、あったのは内緒ね!
    じゃあ元気で
    がんばって普通の人間になってね

カヅキ 上級生の長距離走ではりきりすぎて
    それで倒れたんだった
    ちゃんと寝て早く直さなきゃ

    カヅキありがとう
    気のせいか
    声が聞こえた気がした
    すごく 懐かしいかんじの声

シノ  島がこんなになるまでほっとかれて
    私らもずーっと寝てて
    つまりは本当に誰も迎えに来ないってことでしょ
   



過去  7月生が入学して3か月か、みんなよくついてきてくれています
    今のところ極端に出遅れたものはおりません
    診断のほうも今のところは異常なものはありませんね
    念のため 今のところこちらの二人が優秀です それ以外は下の書類の束に眼を通してみてください
    まあ すぐに結果がでるとも思えませんが
    ああわかっているとも これからもこまめに報告をたのむよ
    うまくいけば最強の兵隊を前線に送り出せる
    ここはそのための施設なのだから

サイ  なまぬるいよな
    なんで俺たちの訓練はこんなもんなんだろう
    他の施設はきっとこんなもんじゃないと思う たぶんもっときつい

    本当の戦場に行く人間の扱いじゃない気がする
    俺たち変な監視でもされてるみたいだ
    
ヒカリ 五日目にこの島に来て 人に初めて会った
    さみしかった
    負けたから
    ミサイルが飛んでたくさんの人が死んだとテレビで見て
    大人たちは怒ったり泣いたり
    学校は少しずつ友達が減り
    周りの人間はよく入れ替わり
    これも少しずつ減り
    その内お父が死んだと聞かされて
    お母さんに抱えられてここまで来たけど
    お母さんは石ころになって死んでしまった

食糧庫のカギ(上月)

暴走 私たちに課せられた試練
本土から呼ばれた先輩(回復力、力も俺らより勝る)
自爆テロ2・3回くらいは耐えられる。
以前は、実験体の実験施設であった。最強の兵隊を作る施設
新たな義務教育 15歳以上
期間は半年 4月または7月

この島本来の役割を果たすことなく時間が止まった
それが再び動き出した。
作り変えられた人間だけが生き延びて